知っておくべき!クワガタの飼育のポイント

Q.知人からオオクワガタを譲ってもらいましたが、飼育方法がよくわかりません。エサもよくわかりません。クワガタを飼育するのに必要なものを教えてほしいです。

クワガタ飼育に欠かせないつのアイテムはコレ!

A.クワガタの飼育環境を作るのに必要なものは「飼育用のプラケース」「成虫管理用の未発酵のマット」「のぼり木と枯葉」「コバエ防止グッズ」の4つになります。

まず「飼育用のプラケース」ついてですが、クワガタの大きさによって最適なサイズが変わります。60mm以下の大きさであれば、ミニサイズ(おおよそ110×180×145のサイズ)で問題ありません。60mm以上のサイズになるようであれば、小サイズ(おおよそ153×230×173)のケースを用意しましょう。

また、クワガタを飼育するときは1ケースにつき1頭が好ましいです。

次に「成虫管理用の未発酵のマット」ですが、これはホームセンターなどで販売されています。昆虫用でなければならない、というわけでもなく、ハムスター用や小動物用でも代用できます。

お勧めなのが針葉樹マットです。針葉樹には、殺虫成分と消臭成分があり、ダニやコバエの発生を防ぐことが出来ます。

殺虫成分があるのに大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、現在まで針葉樹のマットを使ったからクワガタが早く死んだ!という情報は特に上がってはいないようです。

セット方法ですが、ケースにセットする前に加水する必要があります。目安は手で握って形が残り、水が滲まないぐらいです。全体的に加水出来たら、成虫を飼育するだけならケースの5~10cmぐらいまで敷き詰めます。

また、マットが乾いてきたら霧吹きなどでその都度加水しましょう。

「のぼり木と枯葉」は転倒防止や、転倒したときに起き上がるための足場になります。クワガタはひっくり返ってしまい、起き上れないとそのまま弱ってしまいますから、必ず入れておくようにしましょう。のぼり木はクワガタの遊び場にもなります。

その辺に落ちている木切れや葉っぱを使っても問題ありません。ただし、ダニの発生を防ぐために必ずレンジで加熱殺菌をしてください。

のぼり木と枯葉はマット上に置きます。のぼり木は寝かせたままでも、立てて置いてもどちらでも問題ないです。

コバエ対策は必須です。コバエは早ければ1日で発生します。コバエを防ぐ専用のシートも販売されていますが、防虫であれば新聞紙でも十分に役立ちます。飼育ケースの蓋の間に挟んで使用します。

エサについては昆虫ゼリーを与えることが無難です。これもホームセンター等で購入できます。

昆虫ゼリーは上蓋をはがして直接置いたり、上蓋をはがさずにカッターで十字に切り込みを入れてケース内に置く方法があります。

ただ、前者の場合はエサが飛び散るというデメリットがあり、後者の場合はエサの飛び散りは抑えられますが、大型のクワガタにも食べにくく、小型のクワガタが溺れるリスクがあります。

ゼリーを真っ二つにするアイテム等も販売されており、それらを使うと大型のクワガタも小型のクワガタも食べやすくなります。

エサは減り具合を見ながら、エサ切れにならない様にしてください。おおよそ1日から2日でゼリーを1つ食べます。

夏場はエサが腐りやすいので早めに交換しましょう。夏場以外の時期であっても1週間以内には交換することお勧めします。

最期に、飼育する場所は直射日光が当たらない場所が好ましいです。適温は20℃から28℃になります。

オオクワガタが絶滅!?飼育中のクワガタを野に放すってあり?

Q.オオクワガタが絶滅危惧種の一歩手前だと聞きました。

ブリーダーさんたちが育てていて、固体数は多いと思うのですが絶滅危惧種になっちゃうのでしょうか?

例えば固体を増やしたいから買っているオオクワガタを近くの森林に放すってはありでしょうか?

自然に戻すだけだから大丈夫だとは思うのですが、念のため確認です。

飼育中のクワガタは野に放さないでください!

A.結論から言えば、全然大丈夫ではないです。飼っているクワガタを野に放すのはやめてください!

例えばあなた飼っているクワガタがグランディスオオクワガタやポペイオオクワガタのような日本にいるオオクワガタの近縁種の場合、近縁種同士で交配してしまい遺伝子汚染が引き起こされてしまいます。

本来、日本にいるオオクワガタが採取できなくなるどころか、いなくなってしまう可能性がありますから、外国産のクワガタは何があっても放虫してはいけません。ついうっかり…なんて許されません。しっかり管理をして飼育しましょう。

重ねて言いますが、外国産のクワガタはオオクワガタであってもそれ以外であっても放虫してはいけません。もし、どうしても飼えなくなったのなら、自ら始末をつけることを考えましょう。もちろん、そんなことを考えるより最期まで飼育することを推奨します。

では国内産ならいいのか?と問われればそれも良いとは言えません。同じ国内産のクワガタであっても「亜種」というものが存在します。本来この「亜種」がいない場所に放虫するというのは、外国産のクワガタを野に放しているのと同じです。

採取したクワガタを採取した場所へ返す、もしくは、採取固体から生まれた固体(あたりまですが、外国産のクワガタや亜種と交配していない固体です)を採取した場所へ返す、といった場合でない限りは放虫してはいけません。

飼育することを決めたのであれば、最期まで面倒を見てください。

また、「オオクワガタが絶滅危惧種の一歩手前」という点ですが、確かに2007年に絶滅危惧Ⅱ類になっています。これは、ブリーダーによる飼育が盛んなので絶滅の恐れはないのですが、野生の固体数が減っており、野生のオオクワガタの保護、幼虫の生息する自然林の保護が必要なためです。

前述したように、飼育しているクワガタを野に放すと生態系が崩れてしまい保護どころではなくなってしまいます。本末転倒です。

虫や動物というのは、住みやすい環境になれば自然に戻ってきます。野生の固体数を増やしたいのであれば、飼っているクワガタを野に放すのではく、生息地の保護等に努めましょう。

クワガタの寿命って?長生きさせる4つのポイント

Q.国産のクワガタでオオクワガタやノコギリクワガタ、コクワガタなど色々な種類がありますが、クワガタの寿命というのはどのくらいでしょう?

すべて同じぐらい?それとも、クワガタの種類によって変わるのでしょうか?

また、長生きさせるための飼育のコツがあれば教えてほしいです。

クワガタの寿命は越冬できるタイプとできないタイプで違います

A.クワガタの寿命というのは種類によって変わります。

国産のクワガタでは、オオクワガタやヒラタクワガタ、コクワガタが約2年以上の寿命で、ノコギリクワガはひと夏から1年ほど。ミヤマクワガタは約1年、ネブトクワガタは約数か月から1年の寿命となります。

この中で一番長生きするのがオオクワガタで、なんとっ!7年や6年飼育した実例があります。

それぞれのクワガタの寿命の違いにですが、オオクワガタ、ヒラタクワガタ、コクワガタはオオクワガタ属…ドルクス系と呼ばれるタイプで、土や木の洞に潜って「越冬」する習性を持っています。また、暑さ寒さにも強いです。これが長生きの理由になります。

ドルクス系でも特に長生きした事例のあるオオクワガタは、この「暑さや寒さに強く越冬できる」という生態のほかに、臆病な性質も持っています。木の隙間などに隠れてじっとしていることが多く、自らほかの虫が群がっている蜜など出ていくことはないそうです。
もちろん、ちょっかいを出されれば威嚇する闘争心はありますが、この臆病さがオオクワガタが長生きできる秘訣ではないかと考えられています。

ノコギリクワガタやミヤマクワガタ、ネブトクワガタには越冬する習性がないため、基本的には短い寿命になります。

クワガタを長生きさせるには4つのポイントがあります。

まず1つ目に、ブリードには使わないこと。子孫を残す行為は人と同じように体力を消耗してしまいます。体力がなくなると長生きすることが難しくなります。同じようにクワガタを戦わせたりして体力を消費することもお勧めできません。

次に越冬できるタイプのクワガタであれば、必ず冬眠させることです。最近はエアコンもあり温度管理も簡単になりましたが、冬眠させたほうが長生きします。自然野サイクルに合わせましょう。

3つ目は、20℃から28℃の温度で飼育すること。越冬するタイプもそうですが、越冬できないクワガタは特に気を付けたほうがいいでしょう。

最後に、飼育する環境(ケース)は広くとってなるべくゆったり感を与えましょう。ストレスになりくいです。ただ、飼育する環境が広くなると、クワガタがひっくり返ってしまうリスクも多くなりますから、転倒防止用の止まり木や枯草なども用意しましょう。

クワガタの目の色がカラフルに!話題のカラーアイ!

Q.とある番組で、目に色のついたクワガタについて紹介されていました。白目が綺麗なクワガタだったのですが、白目以外の色のクワガタというのも存在するのでしょうか?

また、逆に目の色が黒しか確認できていないクワガタもいるのでしょうか?

色のついた目のクワガタで有名なものがあれば教えてほしいです。

白色以外にも赤色や青色が確認されています!

A.最近のカラーアイには白色の「ホワイトアイ」以外にも、赤色の「レッドアイ」や青色の「ブルーアイ」などもあるようです(私は白と赤は見たことがありますが、ブルーアイは見たことがありませんが)。

ここで目に色のついたクワガタについてちょっと説明します。クワガタやカブトムシの目は本来は黒色になりますが、稀な突然変異などで色がついたクワガタが生まれることがあり、これをカラーアイと言います。

とある報文で「ホワイトアイのクワガタは瞳のメラニン色素がなかった」とありましたので、カラーアイの生まれるのは「アルビノ(白化現象)が瞳だけにでている」と考えていいでしょう。

カラーアイで有名なのは「元木ホワイトアイ」です。オオクワガタの有名なブリーダーである元木弘英氏が作った「白目のオオクワガタ」になります。

元木弘英氏は突然変異で目が白くなったオオクワガタ同士を交配して、白目を固定するという偉業を成し遂げました。その為、名前にも「元木」と入っています。

白目以外は普通のオオクワガタと大きな違いはありません。また、死んだものを標本などにすると目は黒に戻ります。生きている間だけ見れる貴重な瞳ですね。

一時は物凄いブームだったようですが、現在はレッドアイなどの他の色が人気が高いようです。

カラーアイのないクワガタについてですが、飼育種にならない、飼育数の少ないネブトクワガタやオニクワガタ、ヒメオオクワガタなどはカラーアイはまだ確認されていないようです。もちろん突然変異種なので出てくる可能性はあります。

蛇足ですが、カラーアイの繁殖というは難しいです。「ホワイトアイ」同士を交配すれば「ホワイトアイ」のクワガタが生まれそうですが、必ず出来るとは限りません。

この辺はメンデルの法則などが絡んでくるのですが、親となるクワガタが「ホワイトアイ」と黒目の遺伝子(wB)を持っていた場合は、子のクワガタには黒目が出てくることがあります。

また、「ホワイトアイ」の遺伝子しか持っていない、所謂(ww)の親同士だとしても、血統が異なっていたりすると遺伝子情報が異なるために黒色が出てくるようです。

「レッドアイ」と「ホワイトアイ」を交配すればピンクの目の色が出てくるのでは?と思いがちですが、もちろん絵具を混ぜるようには簡単にでてきませんし、「ホワイトアイ」で累代を重ねても黒目も出てくるし、突然「レッドアイ」が出てくることもあります。

要注意!クワガタにスイカは危険!?

Q.実家の近くの森林でクワガタを捕まえました。童心に戻って飼育することを考えていますが、クワガタにはどんなエサを与えればいいのでしょうか?砂糖水などでいいのでしょうか?なるべく長生きさせたいとは思っています。ちなみにノコギリクワガタです。

また、「夏のクワガタにはスイカ」というイメージがあるのですが、最近はスイカを上げることはあまり良くないと言われていると聞きます。スイカを与えてもいいのでしょうか?

スイカを与える場合はケース内の水分に注意!

A.無難なエサは昆虫ゼリーでしょう。高タンパク質なゼリーも販売されていますから、長生きさせたいならそれらを利用してはいかがでしょうか。果物でお勧めなのはバナナやリンゴ、パイナップルになります。

「クワガタにスイカ」という組み合わせについてですが、クワガタにスイカを与えるのは好ましくありません。

まず、スイカは水分が多いですが栄養分はそこまで高くありません。砂糖水も同様です。スイカや砂糖水「だけ」を与え続けるというのは、長生きさせるにはあまり向いていないといえるでしょう。

また、夏場の常温の飼育ケースにスイカを設置すると、スイカが痛んだり腐ったりしてしまいます。人間と同じで、クワガタも腐ったり痛んだりした果汁を与えると弱ってしまいます。

野生のクワガタもスイカに群がることもありますので、与える分には問題ないのでしょうが、スイカ「だけ」を与えるのはおすすめできません。

どのエサを与える際に注意頂きたいのが、ケース内の水分です。クワガタ等の甲虫類はお腹の側面に「気門」という呼吸をするための穴があります。スイカなどの水分の多いエサを飼育ケースに置くと、エサの水分とクワガタ自身の排泄物の水分によって飼育ケースが満たされてしまい、この「気門」に水分が浸透してしまいます。

「気門」に水分が吸着するとクワガタは呼吸が出来なくなり、衰弱してしまいます。溺死や水死と同じ状態になるのです。ケース内の喚起やマットの交換は怠らない様に注意してください。

余談ですが、「クワガタにスイカを与えると下痢をする」という話がありますが、これには疑問があります。クワガタの排泄と伊野はそもそも液体状であり、固形の排泄物をしないからです。ある意味、常に下痢状態ともいえます。

「スイカを食べて下痢をするから長生きできない」ではなく、上記で説明したようにケース内に水分が満たされたり、スイカ自体が痛んでしまい衰弱したと考えられます。