Q.オオクワガタが絶滅危惧種の一歩手前だと聞きました。

ブリーダーさんたちが育てていて、固体数は多いと思うのですが絶滅危惧種になっちゃうのでしょうか?

例えば固体を増やしたいから買っているオオクワガタを近くの森林に放すってはありでしょうか?

自然に戻すだけだから大丈夫だとは思うのですが、念のため確認です。

飼育中のクワガタは野に放さないでください!

A.結論から言えば、全然大丈夫ではないです。飼っているクワガタを野に放すのはやめてください!

例えばあなた飼っているクワガタがグランディスオオクワガタやポペイオオクワガタのような日本にいるオオクワガタの近縁種の場合、近縁種同士で交配してしまい遺伝子汚染が引き起こされてしまいます。

本来、日本にいるオオクワガタが採取できなくなるどころか、いなくなってしまう可能性がありますから、外国産のクワガタは何があっても放虫してはいけません。ついうっかり…なんて許されません。しっかり管理をして飼育しましょう。

重ねて言いますが、外国産のクワガタはオオクワガタであってもそれ以外であっても放虫してはいけません。もし、どうしても飼えなくなったのなら、自ら始末をつけることを考えましょう。もちろん、そんなことを考えるより最期まで飼育することを推奨します。

では国内産ならいいのか?と問われればそれも良いとは言えません。同じ国内産のクワガタであっても「亜種」というものが存在します。本来この「亜種」がいない場所に放虫するというのは、外国産のクワガタを野に放しているのと同じです。

採取したクワガタを採取した場所へ返す、もしくは、採取固体から生まれた固体(あたりまですが、外国産のクワガタや亜種と交配していない固体です)を採取した場所へ返す、といった場合でない限りは放虫してはいけません。

飼育することを決めたのであれば、最期まで面倒を見てください。

また、「オオクワガタが絶滅危惧種の一歩手前」という点ですが、確かに2007年に絶滅危惧Ⅱ類になっています。これは、ブリーダーによる飼育が盛んなので絶滅の恐れはないのですが、野生の固体数が減っており、野生のオオクワガタの保護、幼虫の生息する自然林の保護が必要なためです。

前述したように、飼育しているクワガタを野に放すと生態系が崩れてしまい保護どころではなくなってしまいます。本末転倒です。

虫や動物というのは、住みやすい環境になれば自然に戻ってきます。野生の固体数を増やしたいのであれば、飼っているクワガタを野に放すのではく、生息地の保護等に努めましょう。